腰椎分離
- スポーツすると腰が痛い
- 腰の痛みが良くならない
- 長時間同じ姿勢が保てない
- おしりや太ももにも痛みが出る
- 腰を捻ったり、反らすと痛い
腰椎分離は、小学生~高校生のスポーツを頑張る方に多く、年齢や腰椎分離の程度、時期により施術も異なります。
自己判断でスポーツで腰に負担をかけ続けると骨癒合の機会を逃すこともある為、腰の痛みが1~2週間全く変わらない学生は注意してください。
腰椎分離の原因・放っておくとどうなるか?・施術について以下の文章を参考にされ、一人でも多くのスポーツを頑張る皆様のお役に立てればと思います。
腰椎分離の原因
腰椎分離は成長期のスポーツをしている子供に多くみられる疲労骨折の一種です。
腰椎の椎体と椎弓の間の力学的に弱い部分に繰り返しのストレス(前後屈や腰を捻る動作
)がかかることにより、椎体と、椎弓が分離し、第五腰椎(L5)に多く発症します。
特に10代のスポーツをしている男子に多く見られる疾患で、初期は軽度の腰痛の為、我
慢しながらプレーを続け、進行してしまうケースも多いので、注意が必要です。
腰椎分離はMRI,CT検査により大きく分けて4つの分類に分かれます。
1、初期
2、進行期(椎弓根浮腫なし)
3、進行期(椎弓根浮腫あり)
4、終末期
その進行状態、年齢により、施術方針や内容が変わってきます。
初期や進行期(椎弓根浮腫なし)は骨癒合する可能性が非常に高い為、骨癒合を目標に、
スポーツ活動の中止とコルセット着用し安静を中心とした保存療法を行います。
固定は3ヶ月~6ヶ月と長期間かかる為、長期間プレーできないことで、焦りや不安が大
きくなる為、メンタル面のケアも大切です。
進行期(椎弓根浮腫あり)や終末期は骨癒合が期待できない為、疼痛を管理しながら、ス
ポーツ復帰を目指します。
また、腰椎分離は腰椎すべりに移行することがある為、注意が必要です。
小学生では高確率で腰椎すべりに移行するのに対し、高校生ではそのリスクが少ない為、年
齢によっても施術内容を考える必要があります。
腰椎分離になる大きな原因の一つとして、柔軟性の低下が挙げられます。
特にハムストリングスが硬く、前屈した時に床に手がつかない場合は、腰椎分離になるリス
クが大きいです。
ハムストリングスが硬いと、腰を前屈する動作の際、骨盤の前傾が制限され、腰椎や腰の
筋肉に負荷がかかり、腰痛や腰椎分離を引き起こします。
腰椎分離を放っておくとどうなるの?
腰椎分離の状態を放っておくと、分離した腰椎がくっつかない終末期へと移行していきます。
終末期は、分離した腰椎が偽関節となり、さらに悪化すると分離した腰椎が前方へ滑ってしまう腰椎すべり症となってしまうケースもあります。
腰椎すべりになってしまうと、腰椎付近を走行する神経を圧迫し、慢性的な腰痛以外にも、臀部や脚のしびれを引き起こしてしまいます。
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄も併発すると、間欠性跛行も現れてしまいます。
ですので、腰椎分離と病院で言われたり、1~2週間以上腰痛が変わらない場合は、早急にご相談ください。
腰椎分離に対する施術方法
はやしだ整骨院では、腰椎分離に対し根本からの回復を目指し、お身体の状態に合わせてオーダーメードの施術を提供させて頂いております。
カウンセリング、姿勢分析、可動域・柔軟性チェック等を行い、お身体の状態を把握、ご説明した上で施術計画を立てていきます。
小学生で分離した腰椎が癒合する見込みがある方は、コルセット着用、運動中止し癒合を図る事がセオリーですが、高校生で骨癒合が見込めないケースは、しっかり身体の状態を管理し、運動を続けながら施術を行っていきます。
腰椎の分離の状態と年齢によって施術内容も異なりますので、1~2週間腰の不調が続く方はお早めにご相談ください。
腰椎分離になる方の多くは、骨盤や骨格の歪み、姿勢バランスの異常が見られ、腰椎や腰の筋肉に負荷がかかりやすくなっています。
その為、骨盤、骨格の歪みを調整し、姿勢バランスを正常に戻さないと、スポーツを行うと腰の痛みが再発してしまいます。
また、身体の柔軟性の低下やインナーマッスルとアウターマッスルの筋バランスの悪さも原因となる為、ストレッチングや筋力強化等もご指導致します。
はやしだ整骨院では、骨盤、骨格の歪み、姿勢バランスの調整はもちろん、練習を行っていく上で重要なストレッチやトレーニング指導を行い、再発予防も含めて、根本からの回復を目指し、施術させて頂きます。